橋本 洋志 担当授業 ,東京都立産業技術大学院大学,創造技術コース、AIIT (Advanced Institute of
Industrial Technology, Japan)
2020年 サービス工学特論の授業の進め方
1.授業の進め方
2.ビデオ講義日程 とLMSへの提出締切日時
3.GW(Group Work)の進め方と注意事項
4.授業開始時の前渡しコンテンツ
1.授業の進め方
時間割の原案は、火曜日と金曜日に開講としていましたが、新型コロ
ナウイル ス影響と人間中心デザイン特論(2Q−>4Q移行,火曜日7限に対面授業)に伴い,次のように変更します。
- オンライン授業(対面は無し(11月時点))を金曜日7限(20:10 - 21:40)とします。火曜日は開講しませ
ん(この時間は人間中心デザイン特論が開講)。Google Meetを用います(URLはmanaba[掲示板]に掲載)
-
反転授業 を本講義は採用します。このため1回から14回までの授業内容はオンデマンド配信とします。15回目については別途案内します。
- 学生は,小テストおよびレポートを両方とも必ず全て提出してください(スケ
ジュールは下記を 参照)。
- 小テスト : manaba[小テスト]、Web上で記入
- レポート : 対面授業の内容を考慮して、レポート用紙(ワードが標準、PDFも可)をmanaba[レポート]に提出
- 授業方法:これは次のいずれかとします。
- 授業パーソナリティ方式(授パ):みなさんの小テスト、または、レポート内容を匿名化・要約して皆で共有する方式。
共有の方法は主に私が語るなどが あり、みなさんは、それを聞いて啓発を受けたり、質問(manaba掲示板を活用)を通して、考察を深めます。
- GW(Group
Work):指定されたチーム内(4人程度を想定)で議論します。議論の目的と方法は下記を見て下さい。GWが良い効果を示すのは、メンバー編成(人数の確定など)に大き
く依存するので、若干回数とします。
- GWの進め方と注意事項を必ず読んでください。
- 他(多人数の履修生という条件で、何か良い方法があれば一緒に新しい学修方法を見出しましょう)
- 成績評価
- 次の項目で評価する(合計100点満点)(12月3日版改訂、それ以前の表記に誤りがあったためです)
- 小テスト(毎回の授業内容理解度確認)3点×7回 = 21点
- レポート(深い理解度を測るため)9点×7回 = 63点
- 最終試験(これまで獲得した知識・スキルを総合的に評価) 16点
オンライン参加の注意事項
- manaba[掲示板]の[授業計画](1番目の掲示)にMeetのURLを掲載するので、大
学アカウントからこれにアクセスしてください。
- マイクは、開始時にはミュートにすること。質問時や発表時にはミュートをオフとしてください。
- 質問がある場合は、チャットで「質問があります」と入力 または「手を挙げる」アイコンをクリック⇒ 橋本が指名 ⇒
指名された学生はミュート解除(マイクON)、ビデオON(事情があればOFFでも構いません[※1])⇒ 授業に関係する内容を簡潔に ⇒
質疑応答が終わればミュートにする。
- 発表時は、ビデオをON にしてください(オフにしたい事情があれば、前もって要相談)
[※1] 顔が見えた方(口元も見せた方がより良い)が真意が伝わりやすいことは心理学、認知科学から言われており、オンラインMtg(Meeting)が
必須となった時代において、このコミュニケーションの作り方を大学院在籍中に修得されることを勧めます。
2.ビデオ講義日程 と LMSへの提出締切日時
2020年度スケジュール
- オンライン授業(金
曜日7限、20:10 - 21:40)はGoogle Meetで参加できます。
- 小テスト、レポート提出日時はmanabaで確認すること。
講
義回 |
項目 |
ビ
デオ講義
配信日
(日曜日,8AM) |
小テスト提出
(木曜日)
|
オ
ンライン授業
(金曜日) |
レポート提出
(月曜日)
|
授業方法
(解説含む) |
1, 2回 |
サービス工学とは,サービス要素と顧客モデル |
11/29
|
12/3 |
12/4 |
12/7 |
授パ |
3,4回 |
サービスの実例と分析,サービスの観点からの五感の身体学
|
12/6 |
12/10
|
12/11
|
12/14 |
授パ |
5,6回 |
ユーザインタフェース論とユーザビリティ, 満足度評価 |
12/13 |
12/17 |
12/18 |
12/21 |
GW |
7,8回 |
ロボットを用いたサービスメディア, 技能教育サービス |
12/20 |
12/24 |
12/25 |
1/4 |
GW |
9,10回 |
福祉介護サービス, サービスの品質保証 |
1/3 |
1/7 |
1/8 |
1/11 |
授パ |
11, 12回 |
サービスリカバリ, サービスマネジメント |
1/10 |
1/14 |
1/15 |
1/18 |
授パ |
13, 14回 |
サービス設計演習1, サービス設計演習2 |
1/17 |
1/21 |
1/22 |
1/25 |
GW |
15回 |
総括
|
別
途指示あり |
|
1/29
|
|
後日通知 |
試験 |
|
別途指示あり |
|
|
|
後日通知 |
3.GWの進め方と注意事項
GW(Group Work)は、本授業では、各自の気付きや啓発を得るために行います。
そのため、結論を「確定」させないようにしてください。
本GWでは、次のことを意識してGW議論を行ってください。
- 自分の意見を述べ、かつ、他者の意見に対する「同意」や「建設的批判」を行う。
- 批判よりも提案を行う。
- 自分だけでなく他者も向上させる意識を。そうすれば「集合知」を獲得できます。または、ことわざ「情けは人の為ならず」が実践できます。これこそ、GWの狙うべき一つ。
GW議論の進め方
- 「XXXXについて考えなさい」というテーマが事前に示される(大抵は授業の2〜3日前)。
- 1グループあたり数人(4人を基準とする)の構成を教員が指定する。指定後、メンバー間でモデレーターを一人決める。
- モデレーターは順に発表者を指名し(自らも発表すること)、発表を行う。
- 一人当たり指定された時間(2分が基準)を各自、テーマについて、自らの考えを発表する
- 全員発表後、全員で、各自の発表内容を考慮して、テーマに関する議論を行う(およそ15分)。
- この短時間で、気づきや啓発を自ら得るには、多くの準備が必要。どのような準備が必要かを考えることも正しい想像力と教養を涵養することにつながる。
GW議論の例
発表時間
- Aさん(発表者):私は、この問題に関して考えるべきポイントは、XXXと□□□の2点にあると考えます。前者に関しては、・・・の課題があり、この点の解決案
として・・・・を考えます。後者に関しては・・・の課題があり、この点の解決案として・・・が有効と考えます。この有効と考える根拠は、・・・に依りま
す。
全員の発表後に質問&回答時間に移る
- Bさん(質問者):Aさんの意見のXXXの課題とその解決案の有効性は私も同意します。しかし、□□□に関して、先行事例の△△△を鑑みると、課題の本質
は、・・・・にあるとされています。この考え方に立つならば、解決案は・・・・の方が相応しいと考えますが、どのように考えられますか?
具体的な議論するテーマはmanabaに掲示します。
注意事項
- 本GWの目的は、メンバー全員が気づきや啓発を受けられることであるため、これに適う論理的議論の作法を行うこと。
- 自分の考え方に対して、個人的感情、信条、宗教を持ち込まないこと。
- 人種、性別、個性、社会的規範と倫理を貶めるような発言は決してしないこと。
- 可能な限り定量的表現を心掛ける。これが難しいならば客観的表現を心掛ける。定性的表現はできるだけ避ける。
- 論理的思考は必ずしも正しいとは限らない。しかし、必須のものであることも事実である。
- 注意すべきは、「論理の罠」に陥らないこと。また、「論は論を紡ぐ」という言葉があるが、出発点を誤ると、どれだけ精緻な論理的思考を築き上げて
も、他者から評価されない。
- これはブレスト(brainstorming)ではありません。ブレストは、共同によってより高い生産性、独自性を持つアイディアを創出するための方法として良い、という評価が与えられていることがしばしばあります。しかし、メンバーの意識が統一され、ブレストのルール(1)判断延期、(2)自由奔放、(3)質より量、(4)結合、改善、という4つのルール)や規律を遵守しないと、脳のサボリ、責任感の希薄化、偏った認知バイアスが生じることがあることが指摘されている(参考文献、鈴木:認知バイアス
心に潜むふしぎな働き、講談社)。よって、これは本GWの目的とそぐわないことに留意されたい。
4.授業開始時の前渡しコンテンツ
授業開始時に間に合うだけの授業コンテンツの配布は、manaba[コースコンテンツ]から行います。
コンテンツ配布は、授業開始日の週の始めを予定しています。
次のことは早急に実施してください。
- 私有のUSBメモリ(USB2.0以上、1GB以上)などに保存して、各自所有
して、予習を行ってください。
- 生成されたフォルダ内のindex.htmlをクリックして、授業用 HP(Home Page)を開いてください。
- レポート用紙は、このHPにあるフォーマット(Word)を標準とし、このWordをこれを使用できない場合には、同様のフォーマットであれば、どの
ような媒体でもかまいません。ただし、提出はWordまたはPDFとします。
- 授業用HPの左欄に、自己紹介(研究・PBL活動紹介など)、「関連情報」の下の各項目は一読してください。
- 授業用HPに、復習、予習の内容が記述してあるので、自ら進めてください。
- 小テスト、レポートについて、授業HPに内容、提出期限は上記のとおりです。
- 授業の進め方は本Webページ、および、manabaを参照してください。
- 随時の通知はmanabaに掲載、本HPは、授業開始後変更はありません(よほどのことが無い限り)。