言葉のアーカイブ


  1. 言葉の重要性
  2. ちょっと感じ入る言葉
  3. オシムの言葉


    言葉の重要性

    言 葉がなぜ存在するか? ある人の考えを他の人に伝達する(情報の授受)ために他なりません.ある人の考えは頭の中にあり,これはイメージとして持たれてい るため直接見ることはできません.このイメージをなるべく正確に伝達するには,厳密に定義された言葉を論理的に組み立てて発するしか手立てがありません.
    あいまい表現の例として
    などなどのように,日本語はあいまいさを含んでいるため,上記のようなあいまいさが生じます.
    また,学生で多く見受けられるのは
    などなど.さらに,日本語独特のカタカナの言い回しがあり,意味不明の言語が飛び回っています.例えば,リストラ(首きり)⇒restructure(組織再構成,時代の錯誤か)などです.
    ま た,日本語として正しく使われているようでも言語の発音が異なるものが世には多くあります.例えば,ラジオ,ビタミン,チャンネル,ウィルス,これらの英 語の発音は,レイディオ(radio), バイタミン(vitamin),チャネル(channel),バイラス(virus),です.なぜ,このようになったのか?多分,カタカナとローマ字教育 のせいでしょう.最近では,virtualにバーチャルという呼称がありますが,これは発音の点から正しいかどうか疑問です.
    上記の例を見ると,誤りの原因は小文字をどこに入れるかが鍵となっています.
    また,日本では,カタカナにすることにより,真の姿をぼやかして,軟らかく柔らかく,ごまかそう,という姿勢が見受けられることがあります.この姿勢に惑わされると,物事の本質を見失うことは明らかです.
    言 葉に関する議論は,本研究室でさらになされています.今後,コンピュータ操作用としての器具;キーボード,マウスは排除されて,言語が主流になると予想し ています.また,本研究室はそのように各種学会,委員会で提言しています.そのためには,我々日本人は日本語という言語の使用形態を分析して,より快適な ヒューマンインタフェースを構築するには,言語を発する日本人の言語表現訓練が先,かもしれません.


    ちょっと感じ入る言葉

    ●?氏(1985年)

    人はいくつになっても変わる.変わらなければ嘘だ!変わるからこそ人間として成長し,刺激的な人生を送ることができる.所詮,人 間は不完全なもの,死ぬその瞬間まで高潔な完全を追い求めたい.変わるのを止めた瞬間,人生を惰性で生き続けることになり,生き続けることに何の価値があ るのだろうか.

    ●スティーブ・ジョンソン氏(198?年)

    絶対にミスをしない方法があります.それは何もしないことです.生きてて何かをすれば,神様でない限りミスをするのは当然です.

    ●野村万作氏(能楽師,1999年6月)

    父から教わった芸をそのまま引き継いだら,それは万作の芸では,ありません.父から教わった芸の基本を引き継いでも,それに万作の芸を加えてこそ”万作の芸”と自覚しています.
    橋本のコメント:野村氏のこの言葉で,父を教師,芸を学問,に置き換えて,自分自身にこの言葉を問いてみよう.能や狂言には修・破・離(しゅ,は,り,と読む)という原則がある.これは,
    修 原理原則を修得する段階
    破 原理原則の殻を破って,原理原則に自分独自の芸を加味する段階
    離 現在の境遇から離れて,自分独自の境地を開拓する段階

    ●いっこく堂氏(腹話術師,2000年1月)

    技(わざ)は聴衆から磨かれるもの.しかし,聴衆をさらに感動させるのものは心.この心は,聴衆からでなく,自分で磨くもの.聴衆から心を洗われることがあっても技(わざ)に溺れる事なかれ.

    ●益川敏英氏(ノーベル物理学賞受賞者,2017年12月7日)

    次から引用:https://www.ei-publishing.co.jp/articles/detail/others-452563/
    「未来を良くするには、夢とロマンをみんなが持つ世の中にすること」

    次の言葉を若者へおくりたいので,この記事を引用。

    < 未来への7か条 >
    1:現状に満足せず、常に挑戦的な気持ちを持つ
    2:科学者に対し、充分な研究環境
    3:科学の発見は本筋から外れた脇道からも生まれる
    4:人間の知的好奇心はAIに勝る
    5:科学技術がどう使われるのか、監視する
    6:純粋な若い芽が育つ環境を作る
    7:「夢とロマン」を真摯に追い求めるべし
    技(わざ)に溺れる事なかれ.

    ●立石繁宣氏(鹿児島大学医学部臨床教授,調布ネットワーク,vol.29,no.2, 2017年11月27日)

    人間の個性,特徴は,もちろん表面に現れるもの(生体,生理情報を含む)から読み取れることが大事である。
    その手掛かりは,良く知られているが,上記の立石先生がうまく簡潔に述べているので,それを引用する。
     人間の本質の一面は会話と顔(表情)である。体温・脈・血圧は動物的生体サインであり,表情・顔色・音声の変化こそが,人間本質の病態を示している。

    さて,これらのことをどうやって計測するか,また,厳密に多数の情報を計測できたとしたらそれは莫大なデータセットとなることは必然のため,そのデータ処理(データサインエス)を独自に見出さなければならない。まだ,現在の(2017年12月時点)データサイエンスパラダイムでは,有益な特徴量を抽出はできない。

    しかし,上記の情報が人間の本質の一部を表していると医学関係者が述べている以上,これを知ることは有益であると信じて novel data science methodsを見出さなければならない。




    3.オシムの言葉